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豚舎におけるネズミ駆除の実験例

豚舎におけるネズミ駆除の実験例をご紹介いたします。
豚舎のネズミ駆除は、ネズミ駆除業務の中でも、最も困難なものの一つとされています。
現場は、長野県のとある豚舎です。
ワルファリン抵抗性クマネズミが大量に発生しており、その数、およそ150匹前後と推察されました。

豚舎におけるネズミ駆除実験例

 

 

駆除手順は、

@「ダンクローデンGA専用無毒餌」による餌慣らし・棲息調査

A「ダンクローデンGA(リン化亜鉛1.0%、急性毒)」を配置

B死鼠回収、「ダンクローデンGA専用無毒餌」による棲息調査

です。

 

 

この写真は、毒餌を配置した日の翌朝、私たちが現場に到着した時のものです。
飼育棟の入口に近づくと、そこには、死鼠が8匹も転がっていました。

豚舎におけるネズミ駆除実験例

 

 

豚も檻の中から死鼠を眺めていました。

豚舎におけるネズミ駆除実験例

 

 

現場スタッフの方が朝の掃除の時に、床に落ちていた死鼠を汚水溝に捨てた ということでしたので、1匹1匹できる限り回収してみました。

豚舎におけるネズミ駆除実験例

 

 

回収した死鼠は

 

回収1日目 78匹
(この他に、死鼠がネコに食べられた痕跡が1件ありました。)

回収2日目 20匹

 

ということで、全部で98匹でした。
このほかにも、回収できなかった死鼠が相当あると思われます。
(写真は、回収1日目のものです。)

豚舎におけるネズミ駆除実験例

無毒餌の喫食量から、駆除効果を計算してみました。

 

駆除手順@の専用無毒餌総喫食量
1,356g ・・・A
駆除手順Aの毒餌総喫食量
321g・・・B
駆除手順Bの専用無毒餌総喫食量
68g・・・C

 

以上の数字から、

駆除効果  (A−C)÷A×100=95.0%

と、大変良い結果が得られました。

 

施主様にも非常に満足していただき、駆除の後はネズミをほとんど見かけなくなった、というお声を頂きました。
殺鼠剤を使うと、家畜に何か悪い影響があるのではないか、と不安に思われる方も少なくないと思いますが、今回の駆除では、薬品による豚の中毒は全くありませんでした。

 

 

 

今回使用したのはこの薬剤です。

ダンクローデンGA(動物用医薬部外品)

 

リン化亜鉛1.0%粉剤です。ワルファリン抵抗性クマネズミにも優れた効果を発揮します。

僅か1グラムの喫食により、6時間から24時間で死亡します。

 

使用上の注意

◎水や油を加えないでください。

◎他の食材を混ぜて使用しないでください。

 

無毒餌のおすすめ

餌ならし用の専用無毒餌を発売中です。クマネズミの警戒心を解き、本剤を効果的に喫食させる為には、前もって専用無毒餌により餌ならし施工をする必要があります。

豚舎におけるネズミ駆除実験例

 

 

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